reponの忘備録

「喉まででかかってる」状態を解消するためのメモ

「責任」の押しつけから上手に逃げろ

「自分を飛躍的に成長させる状況」と「自分が潰されてしまう状況」の見分け方 - 分裂勘違い君劇場 by ふろむださん



「今が、戦うべき時なのか、逃げるべき時なのか」

この見極めができるかどうかで、

人生のかなりの部分が決まってしまいます。


その状況が、チャンスなのか、災厄なのかを決定づける要素として一番重要なのが、次の二つのバランスです。

(1)責任

(2)権限


このような被害に会わないためには、責任を引き受けるときには、必ず、その責任に見合った権限が与えられていることを確認しましょう。


全くその通りで、このことは心にとめておいた方が良いと思います。


名ばかり管理職」が問題になりましたが、残業手当を払わない方策として、また仕事に縛り付ける都合の良い手法として「管理職に登用」して、何の権限も与えずに責任を押しつけ、異常な残業で潰された人が後を絶ちませんでした。


これは、企業の側に明確な悪意がある場合も多いのですが、

もちろん、上司は責任と権限のバランスを考えて部下に仕事を割り振るべきですが、とくに中小企業やベンチャーは慢性の中間管理職不足であるため、ろくな権限も与えないまま責任だけ押しつけるような無能な「なんちゃってマネージャ」がたくさんおり、この「責任権限バランス」がデタラメなことがよくあるのです。

というような、実に組織作りという点では無能な上司が現場を混乱と長時間過密労働の地獄に陥れている場合も多いです。


こういう上司は、「ワシは現役の頃150kmの玉放った。それくらい誰でも出来るやろ」と考えて若いピッチャーを潰す往年のスーパー選手みたいなものです。


そして、役員レベルではその事実を知らないか、知っているけれど見て見ぬふりをしている場合も多いようです。




このような「災難」に見舞われたときどうするのか、ですが、この対処はとても難しいと思います。


というのは、「責任」は結構わかりやすいのですが、「権限」というのはかなり意識的に上司や周囲を見たり、それを使ってみた経験がないとわからないからです。


そして、平社員の時に自分の仕事だけ一生懸命にやっていても、その力はつかないのです。これは当然のことで、まじめに自分の与えられた仕事に向き合っていた人が責められる問題ではありません。


これは、一言で言うと「悲劇」です。「災厄」です。

「これだけの時間、予算、人員では、その目標達成はボクには無理です。最低でも、これだけの人員をアサインしてください。もしくは、目標達成時期か、目標利益額を変更してください。」


この交渉が出来れば、あとはプロジェクト内部での調整努力に力を注げます。


しかしこの交渉が、そもそも頭の中に浮かばないのが、現場大混乱への序曲です。


与えられたプロジェクトなりの責任に見合った構想を、その時点で思い描け、それに必要な人員や資材をきちんと要求できることは、簡単にできることではありません。


きちんとした会社ですと、「権限を使えるようになるまでのステップ」を研修としてきちんと位置づけ、「はじめての課長さん」などがとまどわずに仕事に向き合える環境を提供してくれるのですが、そうではない場合は自分でどうにかするしかありません。




「君、ちょっとこれやってよ」という軽い言葉が、どれだけ重い意味を持っているのか、それを常に身構えて考えた方がよいと思います。

「ヤバイ」と思ったときには、火の手はもう目の前まで来ていると思った方が良いです。その危機感を持ってはじめて、「災難」を回避できます。




責任を与える方も与えられる方も、お互いがその重みを理解していない、と言うことがままあると思います。


宛先のない「災難」は、そこら中に転がっているのです。

追記

思い起こしてみると、僕が上司から、どう考えても納期に間に合わないだろうという仕事を命じられ、「できません」と反抗したとき、ものすごい勢いで「なぜできないの?」「理由は?」「やってみなければわからないだろ?」「とにかく『できません』じゃ話にならないんだよ」と言われました。

そして、「人員を増やしてもらわないと無理」という反論にも、「簡単だろ」「出来るはずだ」とたたみ込まれました。

まだ経験が浅く、「出来ないこと」を論理立てて説明できなかった自分には、それを受け入れるか、職場からいきなり失踪するかしか選択肢が無く、結局引き受けて、悲惨な目に遭いました。


「反論が出来る」ことは対立することではなく、ひとつの大切な交渉技術です。

そう考えて、出来るだけその力を磨くことは必要なことだと思います。


そして、不幸にもそのような力が無く、そういう災難に直面してしまったときには、どうやって生き延びるかを最優先に考えた方が良いと思います。

他人の助力を請い、できるだけ「見える化」し、チェックシートをつくり、予算一覧をつくり、いちいちその上司に確認を求め、嫌がられても最終的な決断はその上司にやらせる、ということをさせた方が良いと思います。

まぁ、そこまで関係がこじれると、仕事にならないのですが……

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ご入会、歓迎いたします。

付記

入会登録画面で、「パスワードや秘密の答えはオーナーに公開されます」とありますが、それは間違っています。

パスワードや秘密の答えは不可逆な暗号でデーターベースに登録され、オーナーである私は見ることが出来ません。

この表示はちょっとおかしいと思うのですが、現時点でいじることが出来ないので、ここに書かせていただきます。

お騒がせいたしました m(__)m

チベットリンク

嫌がらせとしか思えないパリの厳戒態勢での聖火リレーに続き、さすがパリ市、やってくれます。