reponの忘備録

「喉まででかかってる」状態を解消するためのメモ

儲けを生み出す企業は、さわやかに生きていける

「へんな会社」のつくり方」を読んだ。


エリート集団が集まって利益を出すことを前提に、そのエリート達への信頼と、エリート達がどうやったら一番力を出せるかを書いた、と読めた。

情報の公開などものすごく近藤さんの姿勢には共感するし同意するけれど、ぶっちゃけ、儲けが出なければ実現できないんだよね。

儲けを出しているから、会社は存続し、そしてはてな社風は成り立ったのだと思う。

その部分については、この本の主題ではないのだろう、触れられていなかった。


僕は仕事でどれだけ情報共有できるかについては、いろいろと思うところがあって、社内でそのような仕組み作りを訴えたのだけれど、周囲からは総スカンだった。

「与えられたことを与えられた範囲でやれば良いんだ」

「repon のくせに生意気だ」

「何を言いたいのかわからない」

というのが大半の反応だった。

絶望した。


僕はプログラマーではなく一般事務で経理の人間だから、経理の状況や知識を共有したかったのだが、誰もそれに乗ってこなかった。

XPとか、すごいと思って解説したのだけれど、「はぁ〜?あんたヴァカ〜?」という反応だった。

この程度かと思った。


だから僕は徹底して新しいことはせず、与えられた環境で、個人の力で、出来る限り情報共有する方法を考え、実装化した。

鬱々としていたが、それしか道はないと思った。


数年経って、一人の社外役員が、職場の構造を一変させてしまった。

僕がやりたいと思っていたことをほとんど提案して実現してしまったのだ。

「○○さんは革新的だ」「すばらしい」というのが社内評価だった。

僕は唖然とした。


けれど、それは当然の結果だった。
その役員は、すごく仕事の出来る人で「結果」を確実に出した上で、社内での人間関係も良く、他の人なら突飛に思える提案でも納得させてしまうだけの力量があった。


僕が提案を実現できなかった理由は、一つは、僕は周囲を説得しその気にさせる力がなかったから。

もう一つは、作り出そうとしているものが、利益を生み出すか、利益を生み出すバックアップをする仕組みなんだと理解させることが出来なかったから。


ものすごく嫉妬したけれど、これは人間の種類が違うんだな、と思った。

僕がいくらがんばったところで、届かないのだと悟った。


そして、「へんな会社のつくり方」だ。

悔し涙を流しながら読んだ。

こんな風に僕だって仕事をしたかった。

けれど、ここに書かれていることの背景にある、最も重要な、組織作りや儲けを生み出す仕組み作りが僕には出来ない。

どうして良いのかわからない。


所詮僕のような下っ端は、理想なんか大それたものを持ってしまうこと自体が不幸なことで、ただ与えられた仕事を黙々とこなし、けれど状況に対して機敏に反応し、「使いやすい」人間で行くしかないんだ。

人間としての「レベル」が異なるんだから。


段々僕はモチベーションが下がっていった


くやしいな。うらやましいな。くやしいな。


利益を生み出す仕組みを作れる人が数人と、それをこなせる人が十数人がいれば、会社はどんなにいびつでも回転し、儲けを生み出す。

幸せを生み出すかどうかは別だけど。

でも、「強くなければ生きていけない、優しくなくては生きていく資格がない」 。

まず、強くなければ生き延びられない。

儲けを出さなければ、どんなに社会に優しくても企業は生き延びてはいけない。


はてなは、この本を読む限り、そしてサービスを使わせていただいている限りは、儲けを出し、かつ幸せを生み出しているのだろうと思う。


僕は、まず職場を変える「仕組み作り」を考えなければいけなかったのだろう。

その計画性が僕にはなかったし、今もない。

その事実を受け止めてどうするかだと思う。


悶々とした思いを持ち続けている。ずっと持ち続けている。


こんな思いがなければ、もっとラクに生きていけるのに。


ああ。


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