ベーシックインカム試算のまとめ
ブクマでかなり的外れな指摘をされて、ちょっとびっくりしたので、一応僕が以前書いたエントリのまとめを再度書いておきます。
「ベーシック・インカム」というのは、生存するのに必要な金銭を個人に無条件で保障する、という制度構想です。
月8万円……所得税は60%。
BI導入によって、現在の収入は低所得者は篤くなり、中間層はほとんど変わらりません。
BIが富を再配分する相手、それは
- 貧困層の大人
- 子ども
- 経済的自立が難しい大人(主に女性)
などなのです。
BIは、最低補償額を国が金銭的に保障するもので、その上乗せとして賃金はまるまる手元に入ってきます。
「最低賃金法」は、地域ごとに時給あたりの最低賃金を決めたもので、これはフルタイムで働いたとしてもとうてい暮らしていける金額ではありません。
たとえば最も高い東京の最低賃金を、およそ700円とすると、1日8時間月21日働けば
700×8×21=117,600
ですが、これは手取りではなく、ここから雇用保険と所得税と住民税が引かれますので、手取りは8万円ほど。
とても生きていけません。
ですが、ベーシックインカム導入で、社会保険は全て保険料ゼロになります。
なので、先ほどのベーシックインカム8万円を加えると、
手取り20万弱。
となります。これなら生きていけます。
追記:117,600の収入に、企業が払うはずだった1万5千円ほどの社会保険を加え、大体13万円ほどになった収入から所得税60%を引き、手取り収入は5万2千円ほどです。
先ほどのベーシックインカム8万円を加えると13万2千円ほど。とても食べていけませんね。
最低賃金で生活するなどほとんど無理、ということです。
とはいえ、現時点での最低賃金よりは若干手取額は増えます。
こういう制度なんですよ、ベーシックインカムって。
だから、ベーシックインカム導入で最低賃金法がすぐ廃棄かというと、そうしては僕はいけないと思います。
むしろアップするべきです。