reponの忘備録

「喉まででかかってる」状態を解消するためのメモ

ベーシックインカム一般と、個別具体的なベーシックインカムは区別すべき

人生いろいろ、BIもいろいろ - 過ぎ去ろうとしない過去さん

試算間違えていました。最低賃金では暮らしていけません。当たり前です。

すみません。前のエントリに追記しました。


ただ、ベーシックインカムによって暮らしがすぐに圧迫されるとか、すばらしくよくなるとかそういうものではないとは思っています。

ベーシックインカムは、現在の所得を再配分するに過ぎないと僕は認識しています。


いわれるとおり、ベーシックインカムという制度は非常にシンプルなもので、それにどのような色付けをするかでまったく内容が異なってきます。

だから、ベーシックインカム一般に対する反論と、個別のベーシックインカムに対する反論はきちんと線引きしないとわけがわからなくなります。


それと、現在の「持てる者」がいう、「だったら最低賃金を引き下げてもよいよな」「福祉水準も切り下げてよいよな」なんて攻撃は、きちんと反論するべきだと思います。


あくまで、現在貧困水準にある人が立ち直るきっかけを作るための制度作りとしてベーシックインカムはあります。(と僕は想定しています)


また、現在の生活保護制度と比べ

  1. 失業と貧困の罠から脱することができる
  2. 制度が複雑化し、運用にコストがかかりすぎる現状に比べ、制度が単純なので運用コストはとても少ない
  3. 「資力調査」による屈辱を感じずにすむ

などの利点があります。

(以上3点については過去のエントリで書きました)


で、コップの中の論争論ですが、多分僕に反論するより、湯浅誠さんの著書の紹介を、体系的にされたほうがずっと有益だと思いますよ。

まさにこれが「コップの中の論争」ですから。

この「論争」を見て面白がる人は、多分C層の人にはいないと思うし、いても真意は伝わらないと思います。


なにが議論の焦点なのかさっぱりわかりませんよ。


「新しい言説」については、どうも誤解があるようなので別途エントリをあげます。