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<貧困>とは何か〜湯浅誠「貧困襲来」を読む その1

貧困襲来

貧困襲来

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好著。

<貧困>とは何かを考えさせられました。


マスコミ報道でも政治でも「格差」は取り上げられますが、<貧困>は「格差と貧困」というタームでしか取り上げられません。

そもそも<貧困>という言葉すら出ないことが多いです。

これまで、僕にはその違いがよくわからないでいました。

この本で、<貧困>が格差とはまったく別物だと言うことが理解できました。


格差のあるなしを縦、<貧困>のあるなしを横にして図示してみました。

こうすると、言葉の混乱が無くてわかりやすいですね。


よくある「活力ある社会のためには、ある程度の格差は必要だ」という言葉は、貧困がない社会、図の「3」と「4」なら成り立ちますが、<貧困>のある社会、図の「1」と「2」では成り立ちません。


<貧困>とは、まさに人が生死の瀬戸際にある状況なのですから、すぐに助けないといけない。


「努力しても報われない社会はおかしい」というとき、それは図で言うと「3」の社会を想定しているのに、実際の日本は「1」の社会になってしまっている。


<貧困>は、政治家が、自らの責任において対処しなければいけません。「<貧困>のある社会」を放置してはダメなのです。


「でも、年収100万円でも楽しく暮らしている人を知っているよ」という人がいるかも知れません。


そうです。<貧困>は単純に年収の多寡では測れません。


<貧困>とは何か。そのさらなる分析は次回に。

続き

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