reponの忘備録

「喉まででかかってる」状態を解消するためのメモ

「RADIO STEINS;GATE」を聴いた

インターネットラジオステーション<音泉>」で配信中の「今井麻美・関智一のRADIO STEINS;GATE」を聴いた。


4/20(土)から全国公開される映画
劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ
について、ゲームプロデューサーの松原達也さんから、

「映画は完全新作。ゲーム、ドラマCD、アニメ、小説などの媒体を通して、本編で最終的に明かされなかった唯一の謎、『リーディング・シュタイナー』がどうして起こるか、について明かされます」

という発言があった。


自分は、これだけで涙腺が緩む。

脇役たちのシュタインズ・ゲート

僕はアニメとドラマCDしか視聴していない。


アニメを観ている人にとって、一番近しく感じたのは「岡部倫太郎」、次に「牧瀬紅莉栖」だろう。


物語のキーとなる人物、「椎名まゆり」については、最も遠くに感じるのではないか?

僕はそうだった。


ところがドラマCDを聴くと、その印象が一変する。

椎名まゆりに限らず、遠かった他の登場人物への距離が、ぐんと近くなる。


僕が聴いたのはこれ。

β世界線での内容で、こちらの小説は未読。


このCDを聞いて、僕の椎名まゆりへの印象は、「マスコット」から「強い女性」に変わった。


椎名まゆりは、シュタインズ・ゲートの登場人物の中では唯一と言って良いほど、主体性がなく、意思を表に出さない、脇役らしい脇役だった。

それは物語の構造上、避けられないものだったが、個性の強い登場人物のなかでは霞んでしまい、ほとんど魅力を感じられなかった。


アニメを見たときに、ひときわ違和感を感じたのが、第23話、岡部に喝を入れる場面だった。

正直、唐突すぎてなにが何やらわからなかったが、話を進めるためには必要な行為で、「ああ、本当に機能だけの登場人物なんだなぁ」と逆に納得していた。


アニメを視聴し終わって、最も印象に残らないキャラクターが「椎名まゆり」だった。


ところが、ドラマCDでは、その、アニメ第23話の、「あの場面」に「収束」していった経過が、椎名まゆり視点から描かれる。

唐突に思えたあの行為に至る、60分(ドラマCDの長さ)。


このドラマCDを聴いた後、椎名まゆりの印象は完全に変わった。

なぜ「リーディング・シュタイナー」は可能になったのか

物語を振り返ると、いくつか納得いかない場面がある。

けして「ハッピーエンド」ではないのだ。


一体誰が「救われ」、誰が「救われなかった」のか。


「誰」というのも少しおかしい。

同じ人間でも、「世界線」が異なることで、人格も感情も記憶も印象もガラリと変わってしまう。

ほとんど別人なのだ。


一つ例を上げると、15年後の別の世界線の岡部は、とあるムービーメールでこう言っていた。

「さぞ、辛かったろう。だが、その辛さが、に執念を与えた……お前の……漂流を、無駄にしてはならない。なかったことにしてはならない。お前が立っているその場所は俺たちが……願ったからこそ、到達した場所なんだ」


おまえ、俺、おれたち。

「おまえ」が世界線を乗り越えた後、「俺」はどうなったのか


「リーディング・シュタイナー」について語ることは、別の世界線の登場人物たちの思いを語ることにほかならない、と、僕は思う。


椎名まゆりは、「あの世界線の椎名まゆり」は、どうなってしまうのだろうか?


劇場版ではそれが明かされるのだろうか?

正直、再編集版だと思っていた

そもそも深夜アニメの劇場版なので再編集だと思っていた。


岡田斗司夫さんが「劇場版アニメの制作費で一番大きいのは宣伝費。だからまどか☆マギカはテレビの再編集だった」と言っていたとおり、シュタインズ・ゲートもゲームと深夜アニメという媒体は、興行動員数は少ないと見積もれる。

だから、制作費は主に宣伝費、だから再編集版だと思っていた。

そしてそれでも、ぜひ見に行きたいと思っていた。


ところが、完全新作。


びっくりした。


そしてその内容が、「リーディング・シュタイナー』がどうして起こるか」だ。


これは熱くならざるをえない。

「エンディングまで到達した後で、記憶を消してもう一回プレイしたい」作品

原作となるゲームはXBOX360版として2009年10月15日に発売された。


発売当初から名作としての評価が高く、wikipediaに載っている反響にも、

「エンディングまで到達した後で、記憶を消してもう一回プレイしたい」作品であると形容されることもある。
STEINS;GATE - Wikipedia

とある。


それほど、エンディングに到達したときのカタルシスは凄まじい(だからこそネタバレは超禁物)。


僕はアニメ版しか見ていないが、ゲーム原作の謎解きもので、ここまでよく出来たアニメ作品を他に知らない。

アニメのBOX版は、普通あまりに早いリリースだと、単巻を買ったファンは当然怒りがわくが、レビューを見てもわかるとおり、非常に好意的な物が多い。


あっという間の24話+1話。

是非おすすめ。


ところで、据え置き機ではまったく出来そうにないので、iPad版のお試し版をためしたら、これがいい感じでした。

携帯機でボチボチやろうと思っています。

ところで椎名まゆりは

椎名まゆりの「強さ」を知った後は、現在放送中のアニメのこの人と印象がかぶりません?


「んなことあるか!」という方は、前出のドラマCD、マジでおすすめ。


ところでこちらのアニメも佳境。

明日3/14(木)に第21話放送開始で、全22話予定。

うう、終わってしまう。


しかし「シビュラシステム」を見ると、現代の就活そのまんまじゃん、とか思ったり思わなかったり。

リンク

シュタゲの面白さを僕はうまく伝えられないので、kousyouさんの記事にリンクさせていただきます。