「選ばれた?誰に?何に?」

「君たちは決して呪いから出ることはできない。僕がそうであるように、箱の中の君たちが何かを得ることなどない。この世界に何も残さず、ただ消えるんだ。塵一つ残せないのさ。君たちは絶対に幸せになんかなれない」

いくら生産性をアップさせても、「より使いやすいレイバー」になるだけ

「仕事」とはリスクを取ること - reponの日記 ないわ〜 404 NotFound(暫定)の続き。


ビジネスで一番重要なことは、「値付け」であり、そのための「交渉」です。

値段は交渉で決まる

値段というものは、良いものを作れば自動的につくものではありません。


それは、買う側と売る側のあいだの交渉で決まります。


その交渉で、商品に見合った正しい値付けがなされることが重要です。


「値付け」の交渉で失敗して安く買いたたかれれば、生産性を上げても薄利多売になります。

仕事ができること=生産性が高いこと?

良くある勘違いの一つに、「仕事ができることとは、生産性を上げることだ」というものがあります。


しかし、責任を負うことなく、与えられた仕事の生産性を上げ続けることは、使いやすいレイバーになることに他なりません。


生産性を上げたい、と願い、ビジネス書を読む方々は、「使いやすいレイバー」になることを望んでいるのでしょうか?


そうでないなら、生産性を上げることが望む自分像なのかを、もう一度検証した方が良いです。


働いても働いても楽にならないのは、生産性が低いからではなく、値付けを間違えているのではないでしょうか?

労働力の値段も決まってはいない

あらゆるものに値段がつきます。時間にも、労働力にも値段がつきます。


たとえば、雇用関係を結ぶ、ということは、自分の労働力を売る、ということです。


労働力の値付けをする場、それが採用の場なのです。


しかし、高く売ればいい、というものでもありません


高い賃金を要求すれば、そもそも給料を支払えないので力量はあっても採用されないことがままあります。

年齢が高くなると再就職しにくいのは、上司より年上の人を使いにくいということと同時に、年齢に見合った賃金を支払うべきだという社会的な合意があるからです。

また、リストラは一般的に、賃金の高い従業員から行われます。


賃金を低く抑えてもその仕事をやる意味があるのなら、採用されるために会えて最初の値付けを低くすることも戦略の一つです。


ちなみに、転職で聞かれるのはふたつ。「なにがやりたいのか」「欲しい年収はいくらか」だそうです。

役職やディレクションとは、責任を取ると言うこと

高い地位の人間がかならずしも生産性の高い人間、ではありません。


繰り返しになりますが、ビジネスで一番重要なのは、交渉です。


交渉の席では、これ以上まからない、つまり損切りの分岐点(ロスカットを設定することが大事です。

ロスカットまで来たら、その交渉は決裂なわけです。

そしてゲームを行うように、売る方はできるだけ高く、買う方はできるだけ安く値付けを行おうとします。

その交渉は、「責任を負う」ことなしにはできません。

「責任を負う」とは、損切りの分岐点を自分で決めるということです。


ディレクションを行う人は、損切りの分岐点を決めて、その責任を負う。

だからこそ、人の上に立つのです。

「生産性を上げたいと願う人たち」の本当の願い

実は生産性を上げたいと願っている人々の真に望んでいることは、「交渉で負けない技術」を手に入れることです。

なぜなら、値付けこそが商売で最も重要だからです。

また、労働条件なども交渉によって決まります


自分の値付けを安くしてしまえば、いくら能率を上げ生産性を上げても、安い値付け×時間の報酬しか得られません。


劣悪な条件を受け入れれば、そこで働かざるをえません。その劣悪な労働環境に見合った賃金をもらっているわけでもないのに……


いくら働いても、生産性を上げても、最初の値付けで失敗し、それを取り戻す努力をしなければ、悪い言い方をすれば「使い倒される」だけです。


すべきことは、「生産性を上げる」ことではなく、生産性を上げて自由な時間を得て、その時間を「責任を取る=リスクを負う」時間にすることです。


自分で自分の責任を取ろうとしない限りは、交渉の席に着くことすらできません


だから、自分で決めることは、自由になる第一歩であり、交渉の席に着く第一条件なのです。


交渉の席に着かなければ、指示によって働くだけのレイバーに過ぎません。