おいしいコーヒーを飲むために必要な、たった一つの大切なこと
要点:
コーヒー豆(粉)は冷蔵庫(冷凍庫)で保管しましょう
続き(?)
コーヒー、好きですか?僕は大好きです。
しかし、コーヒーはオフィス向きではないな、と強く思っています。
オフィスでは、紅茶や緑茶などのほうがいいです。
なぜかというと、コーヒーをおいしく淹れるためには管理が非常に大変だからです。
僕自身は大変だと思わないのですが、同僚に口酸っぱく言っても一向に守ってくれないのであきらめました。
紅茶や緑茶の方がずっと管理が簡単です。
コーヒーは淹れ方より管理が重要
コーヒーの味や味や香りについては、
良く管理されているレギュラーコーヒー
> インスタントコーヒー
> 管理されていないレギュラーコーヒー
という等式が成り立ちます。
おいしいコーヒーを淹れるためには、その手順以前に、もっとずっと重要なことがあるんです*1。
それは、豆の管理です。
コーヒーのおいしさは、豆の管理が全て
面倒なので
- 粉になったコーヒーを買ってきて
- 常温に放置し
- 水道水で入れ
- コーヒーサーバーに放置して煮詰まる。
これなら、インスタントコーヒーの方が百倍うまいです。
豆は生きています。
生豆の状態なら、常温保存でも湿気さえ気をつければ数年は保存可能です(コーヒー豆 - Wikipedia)。
ところが、豆を煎ってしまうと、常温保存で2週間ほどで味は変化してしまいます。酸化してしまうのです。
さらに、煎った豆を砕いてしまう(いわゆる「コーヒー粉」の状態)と、あっという間に酸化は進み、常温なら2,3日で酸化してしまいます。
酸化したコーヒー豆で淹れたコーヒーは、はっきり言ってまずいです。泥を飲んでいるようです*2。
このコーヒーを飲んで、「ああ、コーヒーってまずいよな」とか、「ブラックコーヒーはこんなもの」とか、「やっぱりミルクと砂糖がないとダメだよ」とか言われると、僕は悲しい。
かくして、「コーヒーはうまいものではない」というダメ都市伝説が世の中を席巻します。
「ダメ都市伝説撲滅委員会」構成員の僕としては、こういう「ダメ都市伝説」は叩きのめしたいところです。
大量の砂糖と脱脂粉乳とフレーバーで味付けした缶コーヒーがこれだけ出回っているところをみると、本当においしいコーヒーというのを飲んだことのある人は少ないのではないか、と思ってしまいます。
スターバックスなどが相当進出しているので、コーヒーと缶コーヒーは別物だと思っているのかも知れませんが。
コーヒーはまずくないのですよ。
問題は豆の管理なのです。
生豆を買ってきて、家で炒る人は少数でしょう。僕もやっていました。とても楽しい作業だし、炒る時間で味が変わって興味深いです。ブレンドの比率を変えられるのも楽しいです。
しかし、毎日だと面倒だし、皮が飛び散ってコンロが汚れるし、かなり煙が出てそこら中がコーヒーの匂いに染まったので やめました*3。
オフィスでそれをやるのはさらに現実的ではありません。
通常ですと、煎った豆を買ってくる人がほとんどだと思います。
煎った豆は、
- 密閉して冷凍庫で保存する
- 炒ってから一月以内に使い切る
この2点を守ればおいしい状態で飲めます。
常温に放置したり、解放容器に入れていると一気に酸化が進んで味が落ちます。
重要なのは温度管理と空気に触れさせないこと、この二つです。
これは砕いた豆(コーヒー粉)でも同じです。
- 密閉して冷凍庫で保存する
- 砕いてから2日以内に使い切る(出来れば、淹れるときに挽く)
この2点を守ればそれなりにおいしい状態で飲めます。
砕いた豆(コーヒー粉)は空気に触れる表面積が大きくなっていますから、さらに酸化は早まります。
豆をミルで挽いたら、速やかに飲みましょう。
逆に言うと、コーヒーは挽きたてで淹れるのが普通です。
簡単なようで難しい管理
僕のオフィスでは、豆を買ってくると言うことはしません。
10人分を淹れるのに、いちいちミルで挽いているわけにいかないからです*4。
従って窒素充填のコーヒー粉を一括購入しています。100g100円くらいでしょうか。
そして、水場と冷蔵庫が離れています。
そのため、コーヒーメーカーは冷蔵庫から離れた位置にあります。
コーヒーメーカーの近くに購入したコーヒー粉を置いているので、コーヒー粉は常温で、常に空気にさらされています。
このコーヒーのまずいことまずいこと……というか、てきめんに胃の調子がおかしくなります。どうしてあんなまずいコーヒーを飲むのか、お客さんに出せるのか、その感覚が僕には分からない。
まずいコーヒーは、冷めるとさらにまずくなります。コーヒーがおいしいかみ分ける一つの方法は、この冷めたコーヒーです。まずいコーヒーは健康を害するので、飲まない方が良いですよ。
たしかに豆で買うのは、それを挽く手間が大変なので粉で買うのはしょうがないとして、なぜ冷蔵庫に保管しないのか?。
冷蔵庫に保管する気がないなら、最初からインスタントコーヒーを淹れた方がなんぼもマシです。
コーヒー粉を入れた缶を、何度冷蔵庫に入れても、すぐ水場に戻されてしまう……そのうち、「誰だこんなところに入れたのは!」と怒り始める始末。いろいろ説明もしたし、抵抗もしたのですがあきらめました……
格好付けだけのためにレギュラーコーヒーを淹れるくらいなら、素直においしいインスタントコーヒーを飲みましょう。
とはいえ、きっとこれからも日本中のオフィスで、まずいコーヒーが淹れられ、消費されていくんだろうな……
まとめ
- コーヒーはオフィス向きではない。
- コーヒーは煎った豆で購入する。その場合は密閉して冷蔵庫で保管し、2週間以内に消費する。
- コーヒー粉を購入した場合には、
どうしようもないです。そもそも何であんなもの売っているんだ?窒素充填なんてしたって、味の劣化は止まらんよ。まずいものはまずいんだよ。
とはいえ、福利厚生費の問題もあるし、会社はお茶飲み場でもないから、せめて現状打開策として、冷蔵庫に保管しましょう。一括購入するから消費もままならんなぁ……
- インスタントコーヒーをお客様に淹れた方が好評です。
- 緑茶や紅茶の方がオフィス向き。
- コーヒーは個人で楽しみましょう。
しまった
ほっこりしたエントリを書くつもりが、またしても怒りのエントリになってしまった……
じゃあおまえが総務だったらどうすんのよ?
とりあえずまずいコーヒーを購入し続ける、かな(日和見主義者)。