reponの忘備録

「喉まででかかってる」状態を解消するためのメモ

1エントリ1チベットリンク

一日一チベットリンク / Eyes on Tibet 運動 - アンカテさん


ブログを書いている人に、しばらくの間、一日に一つ、なんでもいいからチベット関係のURLにリンクしようという運動を提案したい。

別にチベットについて書く必要はなくて、エントリ本体は普段通りにいつも書いていることを書いて、最後に何か一つリンクを貼るだけ。「一日一チベットリンク」か「Eyes on Tibet」と添えて。

詳しくはわからないけど、チベットのことが心配だとぼんやり思っている人は多いだろう。そういうみなさんの関心のあり方を素直に表現する行為としての、一日一チベットリンク


僕は1日1エントリも書ける人間ではないので、1エントリ1チベットリンクでいってみたい。

チベットリンク

エントリの中のリンク先も情報がたくさん

「子どもたち」しかいない世界で

内田樹さんの「村上春樹にご用心」を読む。

相変わらず、ハッとさせられる。

村上春樹にご用心

村上春樹にご用心

  • 作者:内田 樹
  • アルテスパブリッシング
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村上文学は一つの「宇宙論」だと私は思っている。「猫の手を万力でつぶすような邪悪なもの」(『1973年のピンボール』)に愛する人たちが損なわれないように、「境界線」に立ちつくしている「センチネル(歩哨)」の誰にも評価されない、ささやかな努力。それを描くのが村上文学の重要なモチーフの一つである。

「センチネル」たちの仕事は『ダンス・ダンス・ダンス』で「文化的雪かき」と呼ばれた仕事に似ている。誰もやりたがらないけれど誰かがやらないとあとで他の人たちが困るような仕事を、特別な対価や賞賛を期待せず、黙って引き受けること。そのような「雪かき仕事」を黙々と積み重ねているものの日常的な努力によって「超越的に邪悪なもの」の浸潤はかろうじて食い止められる。政治的激情や詩的法悦やエロス的恍惚は「邪悪なもの」の対立項ではなく、しばしばその共犯者である。


(「村上春樹にご用心」内田樹著 p.10-11)


全く無意味に、猫の手を万力でつぶすような「超越的に邪悪なもの」は存在する。

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