reponの忘備録

「喉まででかかってる」状態を解消するためのメモ

タイムリープものの先にあるもの

ほとんどのタイムリープものでは、時間を遡れるのは登場人物のうちのひとり。
たいがい、その人物は記憶が蓄積され続け、成長を続ける。
その人物の孤独は、「タイムリープしないひとたち」、とのあいだの亀裂。

 

ところが、タイムリープものでも、複数の登場人物がタイムリープを行えるタイプの作品が存在します。
小説だと、これが嚆矢。

この作品では、主人公がタイムリープをします。殺されると2日前に戻る。それを数百回繰り返して鍛えあげられた戦闘マシーンになっていく。が、「タイムリープをしないひとたち」からの孤独は募ります。
ところが、自分以外の「タイムリープをする相手」を見つけます。
やっと分かり合える相手を見つけた、と。恋人にまでなるのですが、タイムリープは二人の時間が重なり合わない、という残酷な事実でその仲を引き裂きます。
「死ぬとループ」のシステムは、同時に二人に適用されず、また、「死ぬとループ」能力を持っている人間に殺された場合には「死ぬとループ」は無い、ということが明らかになるからです。

 

実はこのことは、オンラインゲームではすでに陳腐化している事象です。
戦闘を続けている歴戦の戦士と、新参者では戦闘力に天と地との差があります。
そこで、オンラインゲームの面白さは、おもに「チャット機能」に集約されていきます。
もしくは、協力プレイ。

しかし、「経験の同期」という、「経験の共有」を生み出すことは出来ませんし、志向していません。

 

協力プレイはあくまで、個々人のレベル上げです。
無限に現れるボスを倒す行為で、個々人はバラバラです。
だからチャットで補完します。

 

今後、たぶんミッションそのものが、この孤独を埋めるようなモノになっていくのではないか、と思います。

協力しないと謎が解けない。一人ではどうしようもない。個々人の「能力値のアップ」よりも、個々人の与えられた特性のほうが重要になる。

 

そこにステルスゲーを……おっと、これ以上は言えないな。