「了解しました。しかし、この案件が終わらないと取りかかれないのですが」
ココロ社さんの記事「メディア | 翔泳社」
なるほど、です。
2ページ目、3つの対応策で一番スマートなのは、
(1)「嫌ではないですが」で応戦する
かな、と。
具体例
「了解しました。……しかし、この案件が終わらないと取りかかれないのですが」(=あなたの案件に取りかかっている暇はありません)
「Yes」で受け、「But」で返すところがポイント。
これはコールドリーディングでも、嫌な依頼の受け方として載っていました。
文章全体では「相手のお願いを聞く」形になっているのですが、実質的には「しかし」以降の文章が圧倒的に強いので、相手には「断り」として通じます。
「嫌なら言ってね」以外にも、
- 「さっさとやれよ!おまえの仕事だろ!!」(パワハラ系)
- 「これお願いねー」(エクスキューズすらしない系)
- 「そしたらこれは、得意な○○さんにやってもらおう」(仕切り押しつけ系)
など、さまざまなタイプの「嫌な依頼」にも対応可能です。
これで相手に通用しないようなら、
「では、こちらの案件は先送りで良いのですね?」
「その案件を割り込みで入れるとこちらの案件が出来なくなりますが、それでもよいですね?」
など、ちょっと強い言葉での応戦が必要です。
基本的には「ラポール」を築く
パワハラ系だと、ここで
「とにかくやって!」
「両方出来て当然だろ!」
「いろいろ言う前に手を動かせよ!」
「なんでできないの?」
など、さらにカサにかかった物言いが来ますが、その場合には
「落ち着いてください、○○さん。どれくらいお急ぎなのですか?」
など、言葉に相手の名前を含めて呼びかけることが有効な切り返しになるかと思います。
このとき、気持ちとしては相手の肩に手を置く感じが良いようです。
これは、相手との信頼関係を前提にする(=ラポールを築く)という方法です。
カサにかかった物言いは、「俺との信頼関係をおまえは壊すのか(=俺に逆らうってか?逆らうってか?)」という意味合いを裏に込めています。
だから、相手との信頼関係は(見かけ上でも)保ち、その上で「その案件は受けられないんですよ」と切り返すことで、相手も呑まざるを得なくなります。
パワハラ系だけでなく、仕切って仕事を押しつけてくる相手も、これで捌けるので、使ってみてください。