「雇用」「住居」「保証人」が「三位一体」の、古い「信用制度」
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- 数珠つなぎになっている「信用」=「雇用」「住居」「保証人」 - reponの日記 ないわ〜 404 NotFound(暫定)
の続きです。
ドラマでは、
- 雇用
- 人との繋がり(家族・友人・保証人とか)
- 住居
という順番で失いましたが、現状では三つ失うと取り返すのがたいへんです。
図のように、現状では「雇用」「住居」「保証人」を手に入れるためには、「雇用」「住居」「保証人」が必要です。
3つの柱のうち、たまたま2つの柱が倒れても、残った柱で「雇用」「住居」「保証人」にアクセスできるので、取り返すことは可能です。
ところが、柱を3つとも失ってしまうと、「落ちて」しまい、「雇用」「住居」「保証人」にアクセスできなくなります。
「雇用」「住居」「保証人」がある場所には、「柱」がなければとても遠くて高くて近づくことが出来ません。
このように、一度「落ちて」しまうと、取り戻すための「足がかり」が現状では見つけにくいです。
「住居」を借りようとすれば、「職業」と「保証人」を尋ねられ、「審査」を受ける。
「就職」しようとすれば、履歴書に「居住住所」を書かなければならない。
給料振込のための口座を作るためには「住居」「職業」「保証人」が必要。
逆に言えば、「部外者を中に入れないシステム」と言えるのでしょう。
コンビニで食べ物を買うのに、いちいち自己証明が必要ではないのに*1。システムが古いままである、と言えるかもしれません。
そして「審査結果」がでるまでにも時間は経過し、どんどん身動きが取れなくなってくる……
もともと三つとも持っていない場合は、はじめの一歩がとても高いです。
ドラマの主人公は、最後まで資格試験を諦めず、勉強を続けていました。
職に就く気力もありました。
だれにも頼ろうとしませんでした。
そういった好ましい行動が、悲劇へと繋がりました。
そして、最後まで「車の中の鍵」を取り出すことが出来ませんでした。
ではどうすればいいのでしょう?
次のエントリでは、その解決策を考えてみたいと思います。
お礼
文中の家族のイラストは、商用利用/加工利用可能な無料フリーイラストアイコン素材 -エムスタジオ様にお借りしました。
また、「住居」「仕事」「信用」のイラストは、フリー素材の来夢来人様にお借りしました。