reponの忘備録

「喉まででかかってる」状態を解消するためのメモ

ありがとう

敗残兵から一言」への反応に驚いたので、書く。


自分の日記の反応がうれしくて書くエントリなんて、あまり良くないのだろう。

でも素直に、うれしかったので、書く。

反応に驚いた

正直、記事をアップするとき、もっとネガティヴな反応を予想していた。

たとえば、

「しょうがないよ」「仕事なんてそんなもの」「フツーフツー」「みんな同じように苦しんでいると思うよ」「俺の方がずっとつらいよ」「仕事できるだけいいじゃん」「辞めたければ辞めれば?」

とか、そんなの。

「君みたいなクズは生かしてもらえるだけありがたいと思わなきゃ」「他の職場はもっとつらいよ。それに比べたらずいぶんマシ」

これは上司とお局に言われた言葉だけどね(笑)

こんな馬鹿げたことを言われて、コブシふるわせて黙っていることしかできないほど洗脳されていたし、ガキだった。


ブクマも、そんなにつかないだろうと思っていた。


そしたら、結構読んでもらえて、トラックバックもたくさんもらって、驚いた。


その内容に、驚いた。


というのは、僕が抱いていた閉塞感への共感のコメントが多かったから*1


僕の抱いていた「仕事観」は、「虚しい」だった。


ナチスの拷問で「意味もなく穴を掘らせまた埋めさせる」というのがあったそうだ。これを繰り返しやらされると狂う。

僕の仕事はまさにそういうものだった。無意味に穴を掘り、それを埋める

以前少し仕事について書いた→「サービス残業は、自分のためのサービス?


イジメは確かにひどかったが、それ以上に仕事の虚しさ、無意味に穴を掘って埋めるという虚しさがつらかった。

一人で穴を掘って埋める。誰かと協力できればまだしもマシだったろう。でも、一人で穴を掘っては埋めていた。

周りを見ると、全員が穴を掘って埋めていた。無言で、黙々と。

しかしそれが「仕事」だと思っていたので、虚しさで狂いそうになりながらも、耐えるしかない、と思っていた。


世の中は、みんな虚しい「仕事」をして、たまたま「勝ち組」と「負け組」に分かれるんじゃないか?そう思っていた。


が、皆さんのブクマやトラックバックを読むと、どうもそうでもないらしい。


その点が、僕にとっては新鮮な驚きだった。

それを知れたことは、大きな経験だ。


違いますか?どうでしょうか?


「はてダで書いてもスターと同情コメントが集まるだけ」と言われたが、そんなこと無いよ*2

少なくとも僕の中の認識は変化した。「はてなブログ」さんを引用すれば、「知ること」から「理解すること」へ移行したという感じだろうか。

ジャック・ラカンは「精神分析とは、真理を経験することである」と言ったが、その経験を出来る場所のひとつがブログという対話サービスなんだろう。

「7時台の電車に乗る人」を恨んではいません

ところで、どこで書こうか迷ったんだけど、ここで書きます。

あのエントリで、重要なことを書き忘れたんで。


ほとんどつっこみが無くて、コメント欄でちょこっと触れられてたんだけど、まるであれでは、「7時台の電車に乗っている奴氏ね」というエントリみたいですね。


僕は、「7時台の電車に乗る人」を恨んではいません。


理由は二つ。


それぞれ事情が違いますし、その人たちが全員就業しこき使われ残業し終電に乗ることは、なんら僕の救済になりません。

そして、僕も7時台の電車に乗って帰りたいので、いざ7時台の電車に乗れるようになったとき、自分の呪いの反射を受けたくないので。


モテとかでも同じでないかな。僕はうらやましいとは思うけれど、自分が恨まれるのが怖いから恨みませんよ。僕だって彼女欲しいし。

4年後の敗残兵

ところで、4年後の敗残兵の状況をちょっとだけ。


あの彼女は、そのまま結婚したみたい。人づてにしか聞いていないので、わからないです。でもきっと幸せでしょう。そうあって欲しい。

きっと幸せな人が増えると、自分も幸せになるよ。

「ママ」という漫画があって、「自分の好きになった人間と両思いになれなければ、相手は地獄に堕ちてもいい」みたいなことが書いてあったけれど、違うと思う。

結局、好きとか嫌いとかは自分の中の問題で、相手が好きでなかろうと好きであるという気持ちは消えない。消えないことをあきらめるしかない。何度も好きなことを思い出して、思いが募るけれど、そのことが敵わないことを嘆いて、そのループで疲れたとき、「あきらめることを悟ること」に思い至るんだね。


僕は、ブログを書けるくらいには、肉体的にも精神的にも回復して、時間にも余裕が出来た。そんな感じです。


心配させてごめんなさい (´・ω・`)


ただ、あんまり大声で言うことじゃないと思うんだ。「うれしかったよ!」とか、なんか嘘くさくなるよね。感動を分かち合うとか、なんか違うよね。


だから、小さな声で、つぶやくよ。聞こえるかな?








ありがとう。







追伸

感謝の気持ちはどう示せばいいんだろう。とりあえず、この曲を送ります。最近お気に入りの癒され曲集。ニコ動です。


ARIAメドレー」


それと、彼女から別れを告げられた頃、ヘヴィーローテで聴いていた曲。鬱るぜ(笑)

「タイムマシーン」CHARA

「楓」スピッツ


あと、文章はこの本からかなり影響を受けました。

全然古びてないです。読んでない方はぜひ一読を。良質の青春小説です。


それと、ゾッとしたい方(感動も含めて)は、「ひぐらしのなく頃に」を。

その名を知らぬ人はいない同人大ヒットゲーム。長いですが、ものすごく面白いですよ。前編・後編・番外編3つ合わせても5千円しないのに、すさまじいまでのクオリティ……絶対にやった方がいいです。

今更ですが、お奨めします。



*1:もちろん、否定的な感情を抱いた人がブクマを書かなかっただけ、と言うこともあるだろうけれど

*2:ダンコーガイさんへの返答エントリはこのあと書きます。これは返答ではなくただの感想なので。念のため