そしてテレビの独占は終わった
2011年7月24日が過ぎて、わが家のテレビは映らなくなった。
特にテレビを見ていたわけではないから、それでも問題はなかった。
ニュースはネットで見ればいいし、特に困ることはなかった。
わが家のテレビから音と光が消えた。
そして、数日が経ったとき、気づいた。
どれだけ自分がテレビに時間を支配されていたかと言うことに。
行動の自由を制限されていたのか、と言うことに。
お茶の間の会話を吸い取られてしまっていたのか、と言うことに。
休日、街を歩きながら、僕は空を見上げた。
久しぶりに、空が青い、と言うことに気づいた。
僕は、もう自由だ。
テレビから、自由だ。