ゲームはベストではなくベターを選ぶ
前のエントリで、
今私が２２歳の自分に何か言うとすれば、「とりあえず何をしていいのかわからなければ、大企業に入っとけ」です。
と書きましたが、これは「公務員や大企業に入ればok」と言いたいわけではありません。
人生は、目の前におかれたゲームのうちの一つを選び（あるいは選ばされ）、そのルールの下で競い合う、そういうものだと思います。
ゲームには、たいがい定跡（定石）があります。囲碁でも将棋でも麻雀でも、必勝法はありませんが、ゲームを有利に進める手順はあります。
「人生のレール」というのは、たいがいこの定跡（定石）です。
やることが決まっていればそれに邁進すればいいけれど、やることが決まっていないとき、また迷っているときには、できるだけ「人生ゲーム」の定石に沿って有利に進めておいた方がお得、ということです。
公務員で年収３００万円程度の残業なしの生活は、「自分探し」をしたい人にとってはかなり良いのではないでしょうか？
ひとりひとり、人生観や価値観は異なりますから、公務員や大企業に勤めることは我慢ならない、ということなら別の道を歩めばいいし、それが一番です。
でも、とりあえず生きていくためには、それも余裕を持って生きていくためには、時間とお金が必要です。
まだ決められないのならなおさら、それらをとりあえず手に入れることを考えればいいと思います。
人生を保留にする「定跡（定石）」をふまえたらいいと思います。
もちろん、「公務員や大企業に勤める」ことが、ベストではありません。
ゲームには、幾通りもの定跡（定石）がありますから、もっと近道を探すことが良いかもしれません。
「地道な努力」よりも、はるかに人生を好転させる努力の仕方 - 分裂勘違い君劇場 by ふろむだ
「現状を変える一発逆転」はいたるところにある。
多くの人は、勇気がなかったり、ぼんやりと生きていたりするために、
一発逆転のチャンスが目の前を通り過ぎるのを
見過ごしてしまっているだけだ。
定跡（定石）をふまえつつ、さらなる一発逆転を狙うこともありかもしれません。
でも、「一発逆転」を狙うためには、そのための布石や地盤固めが必要です。
実は「勝つ人」は、そういう兵站部分にこそ心血を注いでいるものです*1。
ゲームの必勝法は、自分がルールを決める側に移ってしまう、というものですが、これはそのルールを守るであろう多数の人がいることを前提にしているので、必然的に「ルールを決める側」に回れる人は少数です。
私のように「ぼんやり生きている」人間は、とりあえず目の前のゲームで一番良さそうな定跡（定石）をたどって、「決断」を先延ばしにした方があっているみたいです。
