残業が利益をもたらすというトンデモ主義
http://www.asahi.com/business/update/0423/OSK200804230044.html
なんすかこれは?
でも、この記事が記事として成り立つのは、「残業が利益をもたらす」というトンデモ主義が、なんとなく受け入れられているからだと思うんですよね。
ちゃんと組織として成り立っている企業なり団体なら、残業、なかんずくサービス残業は「リスク要因」以外の何ものでもないんですよね。
直接的なリスクとして、
- いつ労基署に駆け込まれるかわからない
- 過労死して労災認定されて翌年から労災保険料率が鰻登りになるかも知れない
があります。
それもさることながら、
- 現場が雰囲気最悪になる
- 頭が回らなくなった部下の対応で現場が大混乱
- 外部に目がいかなくなり結局自己満足な仕事に終始する
などのリスクが目白押しです。
ごくごく短期的に業績を上げたとして、その人達を使い捨てていったとしても、「成長」なんてどこかで止まるし、その時点でそんな企業にだれも愛着を持っていないでしょうから、空中分解して終わりだと思います。
まともな人事なら、「出怠勤管理」というのは、怠けやサボりをただすことではなく、いつの間にか仕事をしすぎる人を抑制して、ムダな残業を減らしていくことだと理解しているはずです。
残業と利益の間にポジティヴな関係を見いだしている論文があれば読んでみたいです。
多分、日本経済生産性本部などが書いている論文では、残業はリスク要因でありネガティヴなものでしかないと書かれているでしょう。
倫理的な問題ではなく、企業が生産性を高め利益を上げる観点からも残業はネガティヴなものでしかないとはっきりさせるべきだと思います。
他の会社や世界が見えていれば、残業を無限に続けている環境がいかに異常か関知できると思います。
ということは、逆に言えば、現状ではその異常さをきちんと感知できていない、もしくは関知していても抜け出せない、という状況に置かれていると言うことです。
そんな状況下で「良い仕事」が出来るんでしょうかね。
結果として、むちゃくちゃな状況になったということならわかります(参考:「不運と理不尽に襲われたとき、うまく切り抜ける人と、逃げ切れずに酷い目に会う人の違い - 分裂勘違い君劇場 by ふろむだ」さん)。
でも、これはあくまで結果としてであり、それは好ましいことなどではありません。
こんな状況を是として受け入れている経営者は、経営者として資質が疑われると思います。
だいたい、こういうところに名を挙げられている時点で企業としてダメだと思いますよ。
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しかしこれで偏差値69か……
これ
http://koerarenaikabe.livedoor.biz/archives/51179251.html
の102さん
週刊東洋経済から引用:日本電産社長曰く
「16時間労働」
「日曜は2週間に1回社員研修会」
「ウチは訪問1日100件」
「朝6:50分出社」
「辞めるやつは辞めろ」
ですって Σ(´∀`;)
こちら
年収プロ 【 転職・就職前にチェック | 7756 日本電産コパル 従業員・年収 | 開示情報へのリンク一覧 】
決算期 | 従業員 | 年齢 | 勤続 | 年収 |
---|---|---|---|---|
第71期 平成19年03月31日末 | 875 | 37.8 | 14.7 | 576.4 |
訂正。こっちでした。id:wait4everさん、ありがとうございます。
年収プロ 【 転職・就職前にチェック | 6594 日本電産 従業員・年収 | 開示情報へのリンク一覧 】
決算期 | 従業員 | 年齢 | 勤続 | 年収 | |
---|---|---|---|---|---|
第34期 平成19年03月31日末 | 1,524 | 34.7 | 8.0 | 575.4 |
年収頭打ちな上に、勤続年数8年ですよ。
確実に、技術を持った人がガンガン転職して外に出て行ってしまうと思いますよ。
だめじゃん、これ。