reponの忘備録

「喉まででかかってる」状態を解消するためのメモ

私信

これじゃよくわからないので、改めて書きます。

id:hokusyuさん。

僕が「古い」と言った意味を、どのように捉えられているでしょうか?

問題は、「問題意識の伝わる範囲」なんだと思います。

僕が「古い」と言ったのは、たとえば雨宮さんや湯浅さんが受け入れられた土壌というのが自前のメディアではなく、やはりマスのメディアであり、それは既存権益層とそれに対抗する層という古い枠組みで作られた受け皿なんですよね。

だから、赤木智弘さんの論文があれほど論座で取りざたされても、それに対して大物と呼ばれる人たちが反論しても、「コップの中の戦争」に過ぎない、「論壇」の中の出来事に収斂してしまっているんだと思うんです。

で、実際国会前で行動を起こしていたり、地域でビラをまいている、いわゆる「運動」する人たちは、そんなことは全然知らないか興味なく、動員されているからやっているだけ、というかなり運動体全体が末期的な状況なんですよね。それは左も学会も右も一緒です。草の根は縁故で動きます。

その気分感情こそ貧困の中で蓄積されたものではないか疑うべきでは。

と言うとき、疑う「気分感情」は、いったい誰が誰に対して見ているものなのでしょうか?

僕がhokusyuさんの言葉に「謝罪して」「悔いあらためた」として、その物語は結局「若者が我が陣営に加わった」という古い物語にしか回収されないと思います。


僕は、運動や言説を否定しているわけではないのですが、圧倒的多数に届かない状況に、どうしたらよいのか、と考えてしまうのです。



僕の問題意識が伝わってもらえれば、とてもうれしいし、建設的な議論も可能かと思います。

どうぞよろしくお願いします。