reponの忘備録

「喉まででかかってる」状態を解消するためのメモ

雑誌「m9」の感想2

小飼弾氏×赤木智弘氏対談を読む】

m9の弾さんと赤木さんとの対談を読みました。

すっかり赤木さん、弾さんに飲まれちゃっていますね。


僕としては、赤木さんが会話の端々に

「で、弾さんが僕にお金を貸してくれれば問題は解決なんです」

「お金貸してくださいよぉ」

「いいじゃないですかぁ。お金!お金!お金が欲しいよぉ〜」

と連呼してくれたらスタンディング・オベーションだったんですが(著書ではお金で解決、みたいなことを書かれていましたね)、落ち着いた対談になりましたね。


ま、赤木さんの主張は弾さんの生き方を望んでいるところがあると思っていて、シンパシーを感じるのは当然かなぁ、と思いました。


で、弾さんが繰り返し言われていた「インセンティヴ」という言葉がキーワードかなぁ、と思いました。

「赤木さんがすごく幸せになりづらい人だなあと思ったのは、具体的に『俺はこうしたいんだ。でも今はこうなんだ』っていうのがないので、手助けしにくい」

「自分がワーキングプアだという自覚がある人なら、抜け出すのは簡単」

という言葉にも表れていますね。

インセンティヴの指向性がしっかりしていれば、活路は開けるんじゃないか、と。


それは確かにそうかなぁ、と思いました。

自分の向かうべき方向性が「見えている」人は、後は努力するだけですから。

努力する方向性が見えないと、何をして良いのかわからない。それでとまどう。


でも、「親離れ」と「インセンティヴ」という関係は注意が必要だと思いました。


インセンティヴが育つ環境にも違いがあって、僕みたいに親から結構虐待めいたことをされながら、それを「耐える」という方向で適応する方向に行くと、世の中に対する感受性をあえて鈍らせることで現状を乗り切ろうとするんです。

だから、いつも酔っぱらったような感受性で生きることになる。

「ノリつつシラケ、シラケつつノリ」ではなく、「ノルときはとことんノリ、シラケるときはずっとシラケる」若者になって、その場限りの快楽で生きるから社会に適応できなくなるんです。


だからこの違いは、親に虐待されたかかわいがられたかという外部的な要因だけではなく、「自分が自分の感性をどれだけ自分自身のものに出来てきたか」という部分に負っていると思いました。


それと、

「散開して個人単位で頑張った方がよっぽど楽なフェイズ」
「社会は装置」

という考え方は、これはもう「ゼロ年代の想像力」の「決断主義」そのものですね。だから弾さんの考え方が若者に親和性を持つのは当然だと思いました。


ただ、僕は「社会は装置」であると捉える部分と、「社会を構成していく」という意識を両方持っていかないといけないとは思っています。

現在の「二極化」とは「多極化」のことであり、非常に不安定な社会構造になってしまっている。そこで単に「生き抜く」ことだけを考え、他人を出し抜くことだけに身をやつしてはまずいのではないかと思うのです。


なかなか面白い対談でした。

チベットリンク

お隣の四川省で大規模な地震が起きてしまいました。

現時点で死者が1万2000人、生き埋めになっている人たちは9万4004人に上るとのこと。

チベットの隣の省でこういう大規模災害が起きて、今後どのようになっていくのでしょう。

いずれにしろ、一刻も早い救助活動が進むことを祈っています。

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