疲れたわー
七.語りえぬものについては、沈黙しなければならない。(p.149)
「語ることができないことについては、沈黙しなければならない」。すぐさま愚かな疑問が投じられる−語ることが出来ないことについて何かを語ることは不可能だとすでに言われているのだから、どうしてそれについて語ってはいけないとわざわざ言う必要があるのか。
……
すでにそれ自体が不可能なことをどうして禁じなければならないのか−を解く鍵は、不可能性は存在のレベル(それは不可能である。つまりそれは存在していない)と関係しているが、禁止はそれが持つ属性(享楽はその属性ゆえに禁じられる)と関係している、という事実の中にあるのだ。(p.250-251)