reponの忘備録

「喉まででかかってる」状態を解消するためのメモ

「わたしたちが作ったものをあなたは買うべきだ」はマーケティングの真逆

自分たちの売りたいものを売る、というのは「マーケティング」ではないそうです。

販売とマーケティングの違い。……(生産者)「これは私がつくりました。買ってはいただけませんか」(=販売)……(消費者)「これが私の欲しいものです。作ってもらえませんか」(=マーケティング

マーケティングの理想は、販売活動が不要になるところまで標的顧客を知り尽くすことだ。ピーター・ドラッカーも「マーケティングの目的は販売を不要にすることだ」と断言している。マーケティングとは、的(mark)に命中させる能力のことなのだ。

(「コトラーマーケティング・コンセプト」p.4-5)


で、

彼らは、消費をしない訳ではないが、他世代に比べて、収入に見合った消費をしない心理的な態度を持っている。このような傾向を「嫌消費(けんしょうひ)」と呼んでいる。

MNEXT 「嫌消費」 経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち(2009年) - MNEXTさん


つまり、「これはわたしたちが作りました。あなたはこれを買うべきです」ってことで。


違うよ、全然違うよ


これを「マーケティング」と言っているこの人と、週間ダイアモンド編集部は、マーケティングと販売を取り違えるという基本的なまちがいを犯しているんだなぁ、と素人でも思うわけだよ。

彼らをどう説得するか。……景気が回復し、企業の業績がよくなって収入が増えれば、消費は拡大する。しかし、彼らは収入が増えても買わない。彼らの世代心理に接近することが大切だ。……彼らが買っているものには三つの条件が揃っている。[1]自分の趣味に合って、[2]節約に貢献してくれて、[3]皆から利巧と思われることである。

MNEXT 「嫌消費」 経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち(2009年) - MNEXTさん


ニーズのセグメンテーション(部分化)と言えば耳障りは良いけど、それでも基本的には、自分たちが作った、相手のニーズに合わないものを「説得」して売るんでしょ?


それは、どこまで行っても「販売」であってマーケティング」でもなんでもないでしょ?


自分たちの作ったものが売れないからって、レッテル貼っても意味無いなー

ほんとにセグメンテーションして、「マーケティング」するんなら、ターゲットのニーズを掴んだらどうでしょうね。