reponの忘備録

「喉まででかかってる」状態を解消するためのメモ

「バカにバカと言うことは正しいんです」を誰か立証してください

悪口は正しければ許されるのか?」の続き。


意外に反応をいただいたんですが、疑問に思う点が多々ありました。「それでは根拠が示せない」「「悪いに決まっている」という決め付けは危険なのでは?」など。


そこで皆さんにお聞きしたいんですが、「バカにバカということは正しいんです」を立証してみてください


想定する場面は、相対する複数の人間がいて、ある人Aが、他の人Bにたいして、「Bはバカだ」といい、「そういうことを言うな」と言われたのに対して「Aはバカだから、バカと言って正しい。なぜなら……」この後に続く言葉を書いてください。


「Bはバカなのだから、バカと言っていい」という言葉は、前半と後半の接続が恣意的です。「Bはバカなのだから、黙っておこう」とか、「Bはバカなのだから、改善して欲しいので具体的に問題点を指摘しよう」とか、「Bはバカだけど、そこがすごいんだよな」とか、「Bはバカだけど、いいやつなんだよな」とか、「Bはバカだけど、ガソリン税は廃止すべき」とか、「Bはバカだから、俺は好き。今日は飲もうぜ!」とか、そういう接続をしてもかまわないわけです。


僕の見解は、法や規範というものは何か絶対的な根拠があるわけではなく、それらが

  1. 共通の「善」として認められること
  2. それが偶然であることを無意識に隠蔽すること

という手順を踏んで、成り立ちます。共同体の規範は常に「発見される」のであって、上記の手順は無意識になされます


そして、根拠がない故に、ある時期ある場所で「善」とされる言説や行動は、他の時期他の場所では「悪」とされることがままあります。


しかし、倫理は社会をまとめ上げる紐帯です。だからこそ、無根拠ではあるけれど「善」であると共通理解しているものについて、それを受け入れることが必要なのだと思います。


参照:ルネ・デカルト方法序説」第3部


そんなわけで、興味あるところなので皆様のご意見をください。