「災害」「ユートピア」~自由な個人が創る社会で、自発的に調和を奏でることは可能か?
災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
- 作者: レベッカ・ソルニット,高月園子
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2010/12/17
- メディア: 単行本
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長くて読みきれんかった……というか、繰り返しが多いので、また必要になったら読む。
- 「災害」という、一旦「チャラ」になった関係だと、自由な個々人は「貢献」を基本に行動することが多い
- 「エリートパニック」は、既存の社会関係に深くコミットし、コミットし続けている人ほど起きやすい。というより、パニックは「既存の社会関係が壊れてしまった」という絶望からおき、実質的に何かするのではなく「心のケア」を人は欲しがる
これは、
という問いかけだと思った。
その点で、社会心理学はかなり良い線を行っている気がする。
具体的には、「個々人がもつ、インセンティブのばらつきが、ドミノ倒しのように良い方向に転がる閾値を見つけ、そこに焦点を当てる」ことかなと思った。
日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点
- 作者: 山岸俊男
- 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
- 発売日: 2008/02
- メディア: 単行本
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「災害」は、「安心」から「信頼」へ社会の基礎が変わるとどうなるかのひとつのケースのような気がする。